2018金融タイムス5月25日号
- 2018/5/25
号
- 会長賞に苫小牧信金
- −信用金庫社会貢献賞
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全信協(会長・佐藤浩二多摩信金会長)は、5月11日、第21回「信用金庫社会貢献賞」の受賞金庫・受賞者を公表した。同賞は、信用金庫が様々な分野で地域貢献、社会貢献を行っている真摯な姿を周知し、地域での存在価値をさらに高めることを目的に、平成9年に創設。今回は少子高齢化の中、結婚相談所の活動に取り組む苫小牧信金(理事長・畑 信也氏)が会長賞に輝いたのをはじめ6金庫、3人が受賞。来る6月20日の全信協通常総会で表彰される。
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港町は、魚が旨い。
東日本大震災の被災地である三陸を歩き、実感する。
岩手県・宮古駅前の何でもない定食屋で焼きサンマ定食のサンマの大きさと脂の乗りと味に驚愕し、グリーンピア三陸みやこでは刺身が「甘い」のに感動。宮城県気仙沼市で買った魚とトマトのアヒージョ(オイル煮)。東京の量販品で代用してみるが、どれも「あの味」に至らない。特産というメカジキは、柔らかい肉のような不思議な味と食感だった。
宮城県石巻市の「白謙」の笹かまぼこは知っていたが、金華さばの押し寿司を初めて食べる。まるで他の魚のようだ。金華さばの味噌煮缶。引き締まった身は確かにさばなのだが、味はすうっと淡雪が解けるように優しい。それを引き立てるべく、味噌は塩味を控え目に寄り添っている。
海の幸に合わせるのは、鍋で炊いた宮城県東松島市の「ほたる米」である。
首都圏の人々は「食」に貪欲だ。一度味を知ってもらえれば、リピーターを呼ぶだろう。
黄、赤、緑のパッケージに「Ca va?」と書かれた岩手県産の「サヴァ缶」は、市民権を得て、首都圏の量販店でよく見かけるようになった。
むろん、日本海側も負けてはいない。鳥取県境港市に水木しげる記念館ができた頃、同記念館がある本町商店街内の店先で売られていたさば寿司を買った。観光客を狙った格式ばった高級店ではなく、地元の人が普段利用するような風情の店。だが、寿司を一口頬張った瞬間、衝撃が走った。身がやわらかく、舌がとろける。手には脂がはじける。さばは、新鮮だと、本当はこういう味をしているのか…!!
港町には本物の味がある。皆さんも出会えますように。
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