2012/3/10号
年金2000億円が消失
−素人年金基金 AIJ投資顧問の“カモ”に
 大事な老後の生活資金、2000億円がパー…。AIJ投資顧問(東京・日本橋、社長・浅川和彦氏)の運用していた年金基金資産がほぼすべて毀損したと見られ、金融庁は2月24日、同社に業務停止命令を発出した。同社はケイマン諸島の私募投信を通じ、昨年、約57兆円のデリバティブ取引を行っていた。同社に年金資産を任せていた先は94先(うち企業年金は81)に上り、年金資産の半分以上をAIJに任せていたところもある。影響は実に88万人に及ぶと見られている。金融庁は事態を重く見て、2月29日、投資一任業務を行う金融商品取引業者全265社への調査に乗り出した。

☆金融庁、厚労省Wの自由化とノーチェック
☆「絶対安定収益」の甘言にコロリ
☆背景に年金の運用難、積み立て不足


「信金年金は大丈夫なのか?!」
−加入者からの問い合わせ相次ぐ
「信金年金は大丈夫なのか!?」
 連日のAIJの報道に、信金年金基金には加入者や受給者らから問い合わせが相次いだ。信金年金では2月24日に全信金・加入団体に、「過去も現在もAIJでの運用実績はない」旨の文書を発送するなど対応に追われた。

◎2004年の大改革が奏功
◎「プロ」集団が常に運用をチェック





保険料率引き下げを要望
−大前会長が年度末金融円滑化の意見交換会で
 自見金融担当大臣ら政府関係者と民間金融団体トップによる「年度末金融の円滑化に関する意見交換会」が、2月28日、東京・霞が関の金融庁会議室で行われた。自見大臣からは各金融業態に中小企業の資金繰り支援の要請と共に、円滑化法切れまでの1年間、出口戦略として集中的に中小企業への経営改善を支援するよう要請があった。各地域金融業界団体トップからも積極的な取り組み決意が述べられたが、一方、金融機関の努力のみでは限界があることから、一層の政策支援を求める声も多く出た。信金、信組業界からは預金保険料率引き下げと円滑化関連書類の簡素化要望があり、自見大臣は書類の簡素化を約束。預金保険料率引き下げには「少し、一工夫、二工夫要るのかなという感じもする」と含みを持たせた。

4団体が通常総会
●全信協 2020年ビジョンの検討へ
●関信協 経営基盤の強化に対応
●東信協 取引先支援策の検討
●東京共同センター 組織統合へ



関係機関との「連携」強固に
−関財リレバンシンポジウムで



Σバンク10周年 セミナーに100人



碧海信金 理事長交代決める


多摩信金 調布市と包括提携


大阪市信金 ATMを最新機種に


京都中央信金 太陽光発電導入に支援


東京信金人事異動













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