2003/5/25号
賛否渦巻く石原新銀行″\想!

「東京都もこれまでに制度融資(一・八兆円)やCLO(三千億円超)、CBOなど、中小企業対策を行ってきたが十分とは言えない。金融の負の連鎖を断ち切る大胆な改革が必要だ。  事態打開の突破口として、東京都が負の遺産のない全く新しいタイプの銀行を創設する!」。  五月二十三日、石原東京都知事がついに新行設立構想≠フ概要を発表した。  新行の規模は資金量五兆円を展望。資本金は二千億円で、都が過半数以上を出資する他、民間企業から出資を募る。六月に準備組織を発足し、信金業界等からも知恵を借り具体構想を詰め、十六年度中の創設、営業開始を目指す。

☆無担保融資、果たしてできるか?
☆ノウハウは信金から全面期待
☆提携先に格付けAAAの信金中金も
☆「みずほ」を都の指定金融機関から外すことはない
☆「検査」をどうクリア?
☆都内信金、金融庁の反応


第二回抽選会開く
−Σグループ、一層の結束図る
 都内城東地区の6信金が業務提携してスタートしたΣバンクグループ。途中、成和信金が足立と合併、小岩信金が東京東信金と合併へという経緯をたどりながら、下町の信金ネットワークとして着々と存在感を発揮してきている。こうした中、さる五月十四日、東京・葛飾区の「テクノプラザ・かつしか」で午前十一時半からグループ統一商品である懸賞付定期預金の第二回抽選会が開かれた。

KSD、生まれ変わる
−名実ともに「あんしん財団」へ
 古関忠男元理事長がKSD会館を自宅にしたりクルーザーを買ったりの「公私混同」と共に、自民党、労働族議員への数十億円単位の献金を行ったKSD大疑獄事件≠ェ平成十二年十月に発覚してから二年半−。古関元理事長は贈賄を認め、有罪に。さる五月二十日には、村上正邦元自民党参院幹事長・元労相が東京地裁から懲役二年二ヶ月、追徴金七二八八万円の実刑判決を言い渡された。(村上氏は控訴)
 こうした中、五月一日、KSD((財)ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団)が、「あんしん財団」((財)中小企業災害補償共済福祉財団)と名称変更し、新たなスタートを切った。
 KSDについては、当時、せっせと会員勧誘を行っていた信金はじめ金融機関も当時、「疑獄事件のグルか」などと疑われ、とばっちりを食ったが、信金業界の誠意を逆用して裏切った形のKSDは、あれからどう変わったのか−。
 









新聞購読のご案内新聞購読のご案内 読みもの 出版のご案内出版のご案内