- 2003/4/25号
- 何故、次期シスは頓挫したのか
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SSCの後任社長に木村隆治前信金中金副理事長が決まり、情報系の成果物の評価や今後の方策等について、全国各地区の信金との懇談会を通じてSSCの今後について説明しながら進めていくことになった。次期システムの失敗については、殆んど「SSCの開発能力に問題があった」「中学生が、大学生の研究をしていた」などSSCの力不足が指摘されているが、まだまだ不明瞭のところが多い。こうしたことから、システム戦略会議の複数の有力委員の人達から話を伺い、何が原因でどこが問題だったのか等、次期シス挫折に至った経緯について分析してみた。
- 「融資力を強化せよ!」
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「融資力」の増強。
各地域金融機関では、今、これが何よりの経営第一命題≠ニなっている。地域金融機関にとって、収益の大きな柱は「融資」と「余資運用」だが、余資運用の方は、株式市場が八千円割れという下落ぶりで、抱えた評価損が営業で稼いだ利益を食っているような状況。この先も、不況の継続、大手行による持ち合い株の整理、企業の厚生年金基金による「代行返上=i国から委託されて企業年金が公的年金の運用をしていたものを、国に戻すこと)売り」がかなりあると見られ、市況が持ち直すのにはまだ時間がかかると見られている。
「やはり確実に収益を上げていくのは、融資しかない」とし、各信金が融資増強に走っているのだが、「本当に地域金融機関は『融資』増強を徹底しているのか?」「そのためにやるべきことや改善点もまだあるのでは?」と反省の声も漏れている。折しも三井住友銀行が、中小企業融資について一支店長融資枠を二十億円とし、その結果について責任を問わない方針に出たというニュースがあった。こうした勢いに対抗できるのか、地域金融機関の融資力の実態を探ってみた。
☆都銀より地銀の方が杓子定規?
☆カードで「家」も買える時代に!
- 浜松、磐田、遠州信金が信金初のシンジケートローン
- 事業融資と住宅ローン拡大の“一石二鳥”
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- 「信金なりのカラーを」
- −全信協、リレバン対応で
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☆「地域貢献度」をどう表す?
☆「目利き」職員の養成は
- アイワイバンク提携に230信金
- −七夕より利用可能に
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- 北伊勢、上野合併へ
- −来年一月発足、三重県内一に
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【四日市】四月二十五日、三重県の北伊勢信金(本店・四日市市、理事長・柴田 寛氏)と上野信金(本店・上野市、理事長・左橋佳三氏)が、来年一月をめどに合併することを発表した。
存続金庫は、北伊勢信金で、本店本部は四日市市に置く。 初代理事長には、北伊勢信金の柴田寛理事長が就く予定。 三月末の両金庫合算の預金量は、約三千四百億円で、桑名信金を抜いて県内トップ金庫となる。
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