2003/4/5号
中小・地域金融機関は儲けろ!
−リレバン報告書
 年度末の三月三十一日には日本の株式市場はアメリカのイラク戦争長期化予測等もあって、年度末としては二十数年ぶりとなる平均株価八千円台を割り込み、早くも銀行決算の自己資本比率八%割れが言われ出した。  また一般企業でも、持ち合いの銀行株が下落しすでに多額の損失が出たところや、「メインバンクの自己資本増強のために」と銀行株を割り当てられた企業でも、銀行株を持った故の大赤字という踏んだり蹴ったりの状況も続出している。  「不良債権処理が通常業務」の大手銀行の最重点課題の一方で、一部を除いた地方銀行などは、「格付け」や「健全性評価」のためか、自己資本比率を目一杯上げるとともに、メインの貸出先である地方公共団体への貸し出しも抑制。地公体事業がスムーズに行われないなどの影響も出てきている。  こうした中、三月二十七日に二十一世紀の地域金融のあり方について審議していた「リレーションシップバンキングの機能強化について」の答申が出た。

☆「儲ける体質に」と一概に言うが…
☆中小企業金融の再生なるか?
☆「『日本型リレバン』は本来のリレバンではない」
☆答申は誰のため?
☆リレバンの方向性には高い評価
☆米流のコピー≠ナ、実効に「?」の声も
☆検査とリレバンに乖離はないのか?
☆「ノウハウ失った」金融検査
☆今さらCAMELS?


融資審査力失う金融機関
−検査マニュアル漬け≠ナ…
●融資管理徹底が大事な時に
●「面倒だ」とばかりに安直に融資引き揚げ
●丸20年に亙る担保主義万歳
●今さら「目利き」職員を育てろと言われても
●担保、保証なしの融資を、金融庁は認めるのか?
 


多摩中央・再生支援融資「Win」好評
−約五千件の実績に
 多摩中央信金(理事長・佐藤浩二氏)では、担保や第三者の保証が原則不要で五百万円までの運転資金を貸し出す「企業再生支援融資『Win』」を一月十四日から取り扱っているが、取り扱い後一ヶ月間で利用実績が千件を突破、その後の一週間でさらに千件の申し込みが殺到。三月末までに四八九四件、一五七億三九百万円の実績に上る好評となっている。  

東海地区信協会長に秋田氏(瀬戸・会長)
−3氏が副会長に
 さる三月十四日に行われた東海地区信用金庫協会通常総会で、任期満了に伴う理事・監事の改選が行われ、新任会長に瀬戸信金会長・秋田一吉氏が、副会長に岐阜信金・音瀬晴夫理事長、島田信金・秋野壽三夫理事長、桑名信金・伊藤照夫理事長が選任されたほか、これまで学識経験者副会長の松岡洋一氏の後任には、中村正克元東北財務局長で、(株)東海信金ビジネス社長が選ばれた。

各信金で入庫式
−就職難の中、人財≠ノ期待が
 

全信協、人事異動


京都中央、広報部に「お客さま相談室」
 

華麗な中にも迫力ある書に感動
−興産信金・志津会長の実姉、志津敬穂さん
財団法人日本書道院の常任理事で、興産信金志津 努会長の実姉でもある志津敬穂さんら、日本を代表する書道家による第三十八回「秀華書展」が、さる三月二十七日から四月一日までの六日間、東京・渋谷の東急本店七階・八階の特設会場で催された。


亀有信金理事長に矢澤孝太郎氏
−矢澤洪三理事長は会長に
 

しんきんクレジット、「カスタマーセンター」を創設
 




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